最近は新しい音楽を聴くことがほとんどなくなったけど、ある時友人から紹介されて聴いてみた。
それが「 The Last Dinner Party 」(ザ・ラスト・ディナー・パーティ)。
イギリスの女の子5人組のバンドで、どこか懐かしい感じもして、
過去の偉大なロックの系譜の流れを汲むようなサウンドがとても好印象。
ファッションも独特で、ヴィクトリア風やルネサンス風、バロック風なイメージと現代的テイストが混在しているような、ある時はゴスロリっぽいような、なんとも不思議な感じが、魅力的である。
何となくYouTubeでライブを聴き続けていたら、何だか彼女たちの世界にいつしか引き込まれていて、毎日聴くように。
「 The Last Dinner Party 」は、2021年にロンドンで結成された5人組の女性インディーズ・ロックバンドで、
メンバーは、アビゲイル(Vo)、ジョージア(B)、リジー(G&Vo)、エミリー(G)とオーロラ(Key)。
ドラムは固定メンバーではなく、その時によってサポートメンバーを起用している。
2022年7月にはザ・ローリング・ストーンズのハイドパーク公演でオープニングアクトに抜擢されるなどで注目を浴び、
2023年リリースのデビューシングル「 Nothing Matters 」で一気にブレイク。
2024年2月にデビューアルバム「 Prelude To Ecstasy 」をリリースし、全英アルバムチャート初登場1位を獲得。
2024年には、日本のフジロックフェスティバルに出演。
まずは、デビュー曲「 Nothing Matters 」
そしてセカンドシングル「 Sinner 」
「 The Feminine Urge 」もいい。
次に「 My Lady Of Mercy 」
これはカバーだけど、「 This Town Ain’t Big Enough For Both Of Us 」
The Last Dinner Party にぴったりの曲。
1974年の、Sparks というアメリカのバンドの名曲らしいが、オペラ調っぽいこの曲、ライブでは異様に盛り上がる。
まあ、キリがないけど、デビューアルバム「 Prelude To Ecstasy 」の完成度がとても高く、どの曲も素晴らしい。
で、ライブを観ていて、リードギターのエミリーが使っているギターがとても気になった。
なかなかスタイリッシュで音も良い。弾きやすそうだし。
と、思って調べたみたら、
Ernie Ball Music Man(アニーボール・ミュージックマン)のSt. Vincent Goldie(セント・ヴィンセント・ゴールディ)というモデルで、
セント・ビンセントというアメリカの女性ミュージシャンのオリジナルモデルとのこと。
この Ernie Ball Music Man(アニーボール・ミュージックマン)というメーカーは、フェンダーの創始者のレオ・フェンダーがフェンダー社を辞職した後に創業したメーカー、ミュージックマンが原点で、今はアニーボール社が買収して、アニーボール・ミュージックマンとなっている。
アニーボールというメーカーはギター好きなら誰でも知っているギター弦で超有名なメーカー。
アニーボール・ミュージックマンの一部のギターは日本のフジゲンが製造していたりもするらしい。
フジゲンというメーカーは、その昔ギブソンやフェンダーのコピーモデルを製造していて、訴えられたりした結果、フェンダーとは正式にフェンダー・ジャパンモデルを製造する権利を得て、廉価版フェンダーモデルを合法的に販売することになる。
とにかく日本人の性格というか性分で、コピーモデルとはいえ、本家に匹敵する品質のものを作り出しちゃったから、本家のフェンダー社の経営が傾いた時、フジゲンが技術協力をすることになり、OEMとして本家フェンダーの製造を請け負ったりしていた。
ということで、このエミリーが使っている Ernie Ball Music Man(アニーボール・ミュージックマン)St. Vincent Goldie(セント・ヴィンセント・ゴールディ)モデルは、なかなかなマニアックな、ギター好きに堪らないモデルでもあった。
エミリーは、かなりのギターへの拘りがあるらしく、時には、Gibson(ギブソン)のFlying V(フライングブイ)やExplorer(エクスプローラー)も使っていたりするから、見た目とのギャップがいい感じ。
エミリーが弾くギタープレイもとってもいい味出していて、このバンドサウンドの核となっている。
ギターの話になっちゃったので、バンドの話に戻るけど、
フランス パリでのライブがあったので
後、ライブじゃないけど、彼女たちが日本に来た時に、人生初の和牛を食べるというのもあって、これがまた面白い。
というわけで、「 The Last Dinner Party 」、自分にとっては、これからも大注目のバンドとなっている。
次のアルバムも楽しみ。
当分頭の中で、「 The Last Dinner Party 」の曲がぐるぐる回っている。
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