スティング/Englishman in New York(イングリッシュマン・イン・ニューヨーク)

紅茶が好きである。

外ではコーヒー飲むけど、家ではもっぱら紅茶。
昔はコーヒー派だったけど、いつしか紅茶の魅力に取り憑かれて、
とにかく常に紅茶を飲んでいる毎日。

きっかけは、トルコ・イスタンブールに旅行したこと。

トルコでは、どこでもチャイと呼ばれる紅茶がチャイグラスと呼ばれる可愛いガラス製のミニグラスに入って出てくる。
チャイといっても、いわゆるインドとかのチャイとは違い、ミルクなしのストレートティーである。
現地の人はこれに大量の砂糖を入れるが、自分は砂糖なしが好き。
このトルコ紅茶がとても美味しくて。

実はトルコは今、紅茶の消費量が世界一。
あまり知られていないよね。
(最近ではアイルランドが1位となったという情報もあるけど、それでもトルコは世界第2位)

紅茶といえばイギリスというイメージだけど、今は若者が紅茶を飲まなくなってイギリスでの消費量は減っているのだとか。

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トルコで出てくる紅茶の茶葉は「リゼ」という地域で栽培されている。
この味はちょっと独特で、いわゆるイギリス紅茶とは少し違う。

まず淹れ方が違う。
日本では見たことない人多いと思うけど、「チャイダンルック」と呼ばれる、二段重ねになっているポットを使う。
上段のポットに茶葉を入れ、下段のポットでお湯を沸かし、上段の茶葉が蒸されたところに下段の少量のお湯を入れて濃く出す。
飲む時には、その濃く出した紅茶をチャイグラスに入れ、下段ポットのお湯で好みの濃さにして飲むのである。

ja.wikipedia.org

旅行から帰ってきたら、この紅茶の味が忘れられず、
リゼ産の茶葉を手に入れて飲んでいたりしたのだが、日本ではなかなかこのリゼ産の茶葉を売っているところは限られている。
それに「チャイダンルック」持っていないから、普通に紅茶を入れるとなんだか少し違う感じ。
輸入されている茶葉の質もあるのだと思うけど。

そのため、いつしかイギリス紅茶に興味が移って、いわゆる紅茶の様々な茶葉を試していたら、それはそれで奥深くて面白いし、やはりちゃんとした紅茶は美味しい。
主にインド産、スリランカ産、が多いかな。ケニア産というのもあるけど。

日本では紅茶というと、安いダージリンブレンドティーバッグが主流だし、喫茶店で出てくる紅茶では、なかなか美味しいものに巡り会えない。
紅茶専門店だと、値段が高くて普段使いというわけにもいかず。

ということで、美味しい紅茶は自分で淹れたものが一番気兼ねなく飲むことが出来るので、
ずっと紅茶は家で飲むことになっている。

思うに、日本では正しい紅茶の情報が少なく感じる。
普段飲まれている紅茶のイメージとは違い、本来の美味しい紅茶の味って驚くほど美味しいのである。
いわゆるリプトンやトワイニングといった大量生産の紅茶メーカーの味に慣れていると、
(手軽にリーズナブルに飲むのにはいいんだけど)
これが本当の紅茶だと思わない方がいいと思う。

日本はコーヒー文化は凄く進化していて、
コーヒーは気軽にあらゆる味を楽しめるけど、
紅茶については、まだまだ遅れている気がしてならない。

いつか紅茶ブームが訪れるといいね。

 

というわけで、紅茶の話を長々としてしまったけど、
今回のテーマは紅茶ではなく、

スティングが1987年に発表した曲
『 Englishman in New York 』(イングリッシュマン・イン・ニューヨーク)の事。

この曲はアルバム『 ...Nothing Like the Sun 』(ナッシング・ライク・ザ・サン)に収録されている。

『 ...Nothing Like the Sun 』(ナッシング・ライク・ザ・サン)は、
ポリス解散後、ソロになったスティングが出した2枚目のアルバムである。
このアルバム自体素晴らしい作品なのだが、
その中で『 Englishman in New York 』(イングリッシュマン・イン・ニューヨーク)は、
特に素晴らしい。

曲の内容は、
ニューヨークで生活している英国人の気持ちを表したものなのだけど、
楽曲の素晴らしさアレンジの素晴らしさもさることながら、
アメリカで暮らす英国人のプライド、紳士であり続けること。
それが見事に表現されていて、素敵である。

冒頭の歌詞では、

I don't drink coffee I take tea my dear
僕はコーヒーは飲まないんだ、紅茶を頂くよ

I like my toast done on one side
トーストは片面だけ焼くのが好きなんだ

And you can hear it in my accent when I talk
僕のアクセントは聞き取れるかな

I'm an Englishman in New York
そう、僕はニューヨークにいる英国人なんだ

(和訳 by きいうし)

そして、

Modesty, propriety can lead to notoriety
この国では、謙虚であり礼儀正しいことは評判を落とすことがある

You could end up as the only one
だけど最後には他の人にはできない唯一の人になることができるんだ

Gentleness, sobriety are rare in this society
紳士的で真面目であることは稀な社会だし

At night a candle's brighter than the sun
夜はキャンドルの光が太陽より輝いているんだ

(和訳 by きいうし)

Takes more than combat gear to make a man
戦いの武器を持つことが一人前の男になることではない

Takes more than a license for a gun
まして銃のライセンスを持つことでもない

Confront your enemies, avoid them when you can
敵がやってきても可能な限り戦いを避けるんだ

A gentleman will walk but never run
紳士は決して走らないもの

(和訳 by きいうし)

もう、これだけで、イギリス紳士を象徴している。

繰り返されるサビでは、

I'm an alien I'm a legal alien
ここでは僕は異邦人、合法的な異邦人なんだ

I'm an Englishman in New York
そう、僕はニューヨークに来た英国人

(和訳 by きいうし)


海外に行った時に感じる異邦人感、
でもその中でも、自分は英国人であり、
そのことで様々な出来事があるけど、
その紳士なプライドは決して忘れないし、
守り続けて自分らしくいるんだという決意。

何だか、日本人もこのような姿勢をもっと強く持たないとって思う。

 

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クリスマス過ぎちゃったけど

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