2024年1月24日は、Mac(Macintosh)誕生から40年とのことだ。
1984年1月24日にスティーブ・ジョブズの紹介でMacintoshはデビューを果たす。
(今は名称がMacintoshからMacと変わったので、以下Macと表記)
その前の1984年1月22日、
第18回スーパーボウルの際に放映されたCMはあまりに有名だけど、
1984 Apple's Macintosh Commercial (HD)
これはジョージ・オーウェルのSF小説『1984』を元にしたテレビCMで、
「エイリアン」「ブレードランナー」等の監督、リドリー・スコットが手がけた。
この日から世界中のパーソナルコンピュータの歴史が大きく動くこととなる。
下記の記事にもあるように、パソコンシェアとしてはそれほど大きくないMacではあるが、
世の中に出回っているパソコンや電子機器は、どこかでMacの影響を受けていたりする。
自分が、初めてMacに出会った時はいつだったろう?
ちょっと定かではないが、その時すでにスティーブ・ジョブズはAppleを離れ、
Apple社内は混迷の極みで、売却騒動が起きていた時だった。
誰もが、もうAppleは終わったと話していたが、
それでも自分には他のパソコンにはない、魅力と可能性を感じて、
Macを手に入れることとなる。
当時「今、Macを買うなんてお前はなんてバカなんだ!」ともさんざん言われたし。
でも、その時があったから、今に繋がっている。
結局、Appleはその後、スティーブ・ジョブズが立ち上げたNeXTを買収することになり、
ジョブズが復帰したことで、ここから快進撃が始まる。
収拾がつかない程に膨れ上がったAppleの多様なサービスを次々と廃止して、
シンプルな形に戻し、
Appleの原点を明確にすることで、Appleは返り咲くことになる。
スマートフォンやタブレットの原点ともいえる Newton という製品の廃止。
(画期的だったけど、時代が追いついていなかった、、、)
ピピンアットマークというバンダイと提携したゲーム機なんてのもあったが廃止。
(世界で最も売れなかったゲーム機と呼ばれている、、、)
Apple製デジタルカメラ QuickTake の廃止。
(なんとこの時にはデジタルカメラもあったのだよね。
初代 QuickTake 100 は日本で製造されていて「 Made in Japan 」であった。
最後のモデル QuickTake 200 は富士写真フイルムのOEMだったりとか)
Mac互換機へのライセンス供給の廃止。
(サウンド重視したPioneer製のMacなんてのもあったのだよね)
膨れ上がったMacのラインナップをシンプルにスリム可。
(あまりに機種が多すぎて、選ぶのに一苦労だった、、、)
これまでにないデザインやカラーに拘った製品の投入。
(ジョナサン・アイブのデザイン本領発揮! 衝撃的なiMacの登場!)
iMacではApple独自の周辺機器接続ポートADBを捨て、USBを採用。
(この時、USBの周辺機器はほとんど登場してなかったから非難轟轟)
フロッピーディスクドライブの廃止。
(ソニー製の3.5インチフロッピーディスクドライブを
初めて搭載したのもMacだったけど、それを廃止したのもMacだった)
将来を見据えてOSの一新、NeXTの技術を取り入れたOS Xの登場。
(当時Appleはコープランドと呼ばれる次世代OSの開発をしていたのだが、
その開発は泥沼化していて完成の目処が立っていなかった・・・)
「 Think Different 」のブランドキャンペーンによる意識改革。
…などなど。
その他、経営陣を一新させ、様々な改革を行ない、
反感を買いながらも断行できたのはジョブズだったから。
他人の意見など聞く耳持たず(いや、きっと本当は聞いていたと思うけど)、
自分の直感と信念に基づき改革を進めた。
そういえば、Apple 創立20周年の時には、
記念モデル「スパルタカス」というMacが発売されていた。
(本来の名称は「Twentieth Anniversary Macintosh」だけど、
コードネームの「スパルタカス」と皆呼んでいた)
初めて液晶パネルを搭載した一体型のMac。
(今思うと、今の iMacの原型みたいだな)
画期的なデザインだったけど、全世界で1万2000台限定だったからか、価格が高すぎるせいだったのかあまり見かけなかった。
映画「バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲」には、
執事のアルフレッドがこのスパルタカスを使っているシーンが出てくる。
(2024/02/08追記)
このApple 創業20周年の1997年は、ジョブズがAppleに復帰した年でもあるのだが、
ジョブズはこのスパルタカスが気に入らず、窓から投げ捨てた! との逸話が残っている(本当かどうかは不明だけど・・・ちょっと都市伝説っぽいけど、気に入らなかったのは事実らしい)
というわけで、現在のAppleは、Apple Vision Pro の発売間近。
ティム・クックのX(旧Twitter)に製造過程の映像が。
Apple Vision Pro pre-orders begin today! We’re so excited for you to experience spatial computing for the first time! https://t.co/YAN2kdfZY0 pic.twitter.com/2cqzvz5Wjq
— Tim Cook (@tim_cook) 2024年1月19日
かっこいい。
VRゴーグルではなく、あくまでも「空間コンピューター」と呼ばれるこのマシン。
果たして、新しい時代の幕開けとなるか!