なんてロマンチックな曲だろう。
こういう曲をまたトム・ウェイツが作っちゃうところが良い。
1980年発表の『 Heartattack and Vine 』(ハートアタック・アンド・ヴェイン)収録の曲。
曲のタイトル『 Jersey Girl 』を直訳すると、
「ニュージャージー州の女の子」って感じだろうけど、
どうも『 Jersey Girl 』にはもうひとつの意味があって、
ちょっと派手目ないかした女の子っていう意味もあるみたい。
この曲の内容は、そんなジャージーガールに恋した気持ちを歌ったものだけど、
ニュージャージー州は、ハドソン川の向こう側がニューヨーク州で、
マンハッタンがとても綺麗に見えるらしい(行ったことないけど)。
たぶん、東京をニューヨークと例えれば、
荒川の向こう側の埼玉県とか、
多摩川の向こうの川崎市とか、
江戸川の向こうの千葉県とか、
そんな感じなのかな?
そのニュージャージーのいかした女性に恋した気持ちを、
とってもロマンチックに表現したのがこの曲。
ジャージーガールはどんなに素敵なのかってことで、
ニュージャージーの女性達はこの曲からとても力をもらったことと思う。
男性はニューヨークにいるのだろう。
仕事でいるのか、住んでいるのかわからないけど、
その男性は、土曜の夜に川向こうのニュージャージーのカーニバルに、
その彼女を連れて行くことをとても楽しみにしていて、頭がいっぱい。
どれだけ彼女のことが好きなのかってことがロマンチックに語られる。
この曲に込められているのは、
厳しい現実(ニューヨークでの)の毎日があり、
ハードな仕事で疲れ果てているけど、
土曜の夜だけは、何にも邪魔されず、
大好きな彼女と(ニュージャージーのカーニバルで)
一緒に過ごすんだという思い。
Tom Waits - "Jersey Girl"
トム・ウェイツはアメリカ・ニュージャージー州出身のミュージシャンで、
同じニュージャージー州出身のブルース・スプリングスティーンとは同い年。
そのスプリングスティーンもこの曲をカバーしている。
『 The "Live" 1975-1985 』(1986年)のライブ版のラストを飾るのがこの曲。
アルバムのラストに持ってくるところ、いかにこの曲が重要な曲なのかってこと。
たぶんニュージャージー州出身のミュージシャンにはなくてはならない曲なのかも。
Jersey Girl - Bruce Springsteen and the E Street Band - w/lyrics