今年 2023年は、『AI 元年』と呼ばれるかもしれない。
Google から人工知能(AI)Bard(バード)日本語版が公開された。
まだ「試験運用中」とのことなので、
一般的なテストを開始したという段階ではあるのだが。
興味があったので、ChatGPT、BingのChatGPT、と試してきたから、
今度は Bard だとどんな違いがあるのか、同じテストを行なってみた。
前回も、テネシーワルツについて聞いてきたから、
「テネシーワルツ」と「ChatGPT」 - きいうしくんの気ままにGO!
Microsoft Bing の「ChatGPT」 - きいうしくんの気ままにGO!
また同じ文言で質問をしてみた。
「テネシーワルツの伝えたいことは?」
Bard の特徴としては、質問後の回答画面の右上に、
「他の回答案を表示」とあり、
ここをクリックすると、3パターンの回答文章が出てくる。
一番自分が望んでいる形の回答を選べるってことなのか。
Google は後発なだけに、第一印象として使い勝手は良い。
Bing の場合、質問する前に、回答モードを選ぶ形だったのだが、
Bard はシンプルな回答をデフォルト【回答案1】に出して、
それ以外のモード【回答案2】【回答案3】は、
それぞれクリックして表示比較できるようになっている。
これは便利。
質問者側にモードの選択を委ねるのではなく、
全てのモードを出してしまって、
その結果の違いで質問者に選んでもらうという方が、
望ましいような気がする。
比較できるのが良いし、自分はこっちの方がいいな。
それぞれから、いいとこ取りすればいいからね。
それで、回答結果について。
【回答案1】
「テネシー・ワルツ」は、愛する人に裏切られた女性の視点から語られた切ない失恋ソングです。歌詞は、テネシー・ワルツを踊りながら恋人と幸せに過ごしていた女性が、旧友が現れて彼氏を奪われてしまう様子を描いています。女性は、旧友と恋人が楽しそうに踊っているのを見て、悲しみと怒りに暮れます。彼女は、恋人に別れを告げますが、彼は彼女を忘れて旧友と一緒に去ってしまいます。
この曲は、愛する人に裏切られたことのある人なら誰でも共感できる、普遍的なテーマを扱っています。また、愛の不確実性や、愛する人を失うことの悲しみを描いた、美しく悲しい曲でもあります。
(Google Bardの回答より)
【回答案2】
テネシーワルツは、1948年にリリースされたアメリカのポピュラーソングです。ピーウィーキングが作曲し、レッドスチュワートが作詞しました。この曲は、恋人とテネシーワルツを踊っている女性の視点から語られています。彼女は友達と再会し、彼氏に紹介しました。友達は彼氏と踊っているうちに彼氏といい仲に。あっという間に恋人を友人に奪われてしまった。この曲は失恋の曲として知られており、多くのアーティストによってカバーされています。
(Google Bardの回答より)
【回答案3】
テネシーワルツは、1948年に出版されたアメリカのポピュラー/カントリーソングです。歌詞は、恋人とテネシーワルツを踊っていて、旧友が来たので恋人を紹介したら、その友達に恋人を盗まれてしまったというもので、歌手の性別によって旧友をしめす代名詞がhimまたはherに代わる。その人気により、1965年にテネシー州はこの曲を公式に第4の州歌とした。
歌詞は以下の通りです。
(※歌詞の和訳は全く良くなかったので割愛・・・)
(Google Bardの回答より)
あくまでも、今回の結果に限ってだけど、
ChatGPT、Bing、Bard の比較としては、
Bard が一番自分が望む回答となっていた。
UI(ユーザーインターフェイス)もシンプルで良い。
しかし、どのAIでも歌詞の和訳は良くない。
感覚的な問題があるから、かなり難しいだろうな。
映画の字幕や小説の翻訳もそうだけど、
この部分は「誰が訳しているのか?」ということも重要だったりするから。
ただ、まだまだこれから発展していくので、
将来はどうなるかわからないけど。
そのうち、映画の字幕なんかは、
「翻訳者:Bard」
なんて時代が来るかもしれないし。
きっと音声認識もかなり技術向上するだろうから、
検索や操作は音声が当たり前、という時代は間違いなく来るだろう。
今でも少しずつ始まっているけど、
もっと精度が高くなって、音声で本人認証できるようになり、
誰が何を聞いたのかということで、
回答も変わってくるなんてことが起こるだろう。
アメリカのドラマ・映画の『スタートレック』では、
宇宙船エンタープライズ号への指示は音声で行う。
「コンピューター、○○して」 というように。
とっても未来的な感じがしていたけど、
これが現実味を帯びてきた。
今は『 Siri 』『 Alexa 』等で少し実現はしているけど、
Bard のような AI がさらに精度を上げてくるだろう。
未来の車は自動運転が当たり前になるだろうし、
自分の車をスマホなんかで(その時代にはスマホじゃないかもしれないけど)、
「車ちゃん(たぶん自分の車にニックネームつけると思う)、迎えに来て」
と言うと、自分のいる場所まで自動的に迎えに来たりとか。
(そういえば『バットマンカー』はこの機能搭載していた・・・)
車に乗ったら、「車ちゃん、どこどこに行って」と言うだけで、
自動的に運んでくれることになるだろう。
おまけに、乗り込んだ人の体調管理までしていて、
車から、「今日はお疲れのようですね?」なんて会話があるかもしれない。
まるで『ナイトライダー』の世界。
ひょっとすると、車は地上ではなく、
その頃は空飛んでるかもしれないけど。